素朴な疑問編(1)


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1. 鮎ってどんなサカナ?

それはそれは、宝石のように美しく気品があり、別名「香魚」と呼ばれるほど、かぐわしく、香りの高い、高貴なおサカナです。そして、その昔は将軍様に献上されたほど食味も良く、焼いて良し、刺し身(背越し)にして良し、田楽や干物などいろいろな食べ方で我々釣り人を楽しませてくれます。

夏になると、この高貴な魚に魅せられた多くの老若男女(最近は女性も多くなりました)が、足繁く清流に通い、釣れたときの他の釣りに無い独特の感触に酔いしれ、1回でも多いご対面を切望し、1日中、川の中で竿を出しております。

しかし、このおサカナ、美しさのあまり、あまりにも短命なのです。秋に川でふ化した稚魚は、一旦海に下り、冬の間を過ごします。そして春になると、河口から上流をめざし溯上を開始、5月頃から石に付く苔を食べて急激に成長します。

地方にもよりますが、6月、7月頃の鮎を若鮎、8月頃を盛期の鮎、それ以降を落ち鮎といい、秋の深まりとともに徐々に下流へ下ります。そして産卵し、たった1年という短い一生を終わらせるのです。1年しか生きられないため、鮎は別名「年魚」とも言われております。

2. いつ釣れるの?

初心者でもよく釣れるというのは、やはり解禁日でしょう。しかし、まったくの初心者が解禁日に釣行するのは、少し無謀といえます。解禁日は単独釣行が出来るようになってからにするか、ベテランと同行したほうがいいでしょう。。

私は個人的に言うと、解禁日はあまり好きではありません。大混雑で場所移動もできないし、なにしろ、前の晩から場所取りを兼ね、徹夜で酒盛りをするため、疲れてしまいますので(結局、好きなのかな・・・?)

一般的に、鮎釣りは夏の釣りというイメージがあります。平均的な解禁は6月以降ですので、梅雨が明けたあたりから、真夏の強い日差しの中で釣るのが一番良く釣れて、型も大きくなり、引きも強く、釣っていて気持ちがいいですね。

そして、一般的な鮎釣り師の釣り期間は、6月から8月の約3ヶ月間。私みたいに「11月までやめられない」というのは極めて少数でしょう。

3. どこで釣れるの?

一口で言うと「きれいな川」。そして、その川を大きく2つに分けることが出来ます。

一つ目が天然溯上の川。海に流れ込むきれいな川があり、そして、稚鮎の溯上を阻む堰など無ければ、そのような川で天然鮎が釣れます。しかしながら、現在、天然鮎がメインに釣れる河川は、地方のごく限られた河川といえます。

二つ目が放流河川。、いくつもの堰や、あるいは川の汚染によって、遡上する鮎が河口から上流の釣り場までたどり着くことができない場合、漁協や民宿等で構成する非出資組合が稚鮎を購入し、放流している河川のことです。

東京だと私の地元秋川や多摩川。神奈川だと酒匂川や中津川の上流。その他、現在はほとんどの河川が放流河川といえます。

いずれにしても、釣れるポイントは中流域より上流の、石がたくさんありきれいな所で、川底が砂や泥でない所です。



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