揃える道具編(1)


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アユ釣りにはさまざまな道具がありますが、どれもなくてはならないとても重要な役割をする道具です。ここでは、1万円以上のものを大物道具、1万円未満を小物と区分けして紹介いたします。これから購入しようかなという方、参考にしてください。(写真をクリックすると拡大します)

大物道具
  1. 竿[写真:私の愛竿]

    なんと言っても高価なだけに、一番大事な道具です。平均的な長さは9m前後で、カーボン素材の軽いものが主流です。かつては11m以上の超長い竿もありましたが、現在は姿を消しており、操作性の良い9m前後に落ち着いています。値段は数万円からウン十万円と幅広くなっていますが、長く使い続けることを考え、自分で気に入ったメーカーの商品を購入しておいたほうが無難でしょう。

    カーボン製のアユ竿が登場して十数年。私はいまだに、12年前に買った「がまかつ」のクラシック9mと、8年前に買った同じくがまかつのプレジデント9mをメインに愛用しています。毎回、釣行から帰ったらすぐに全部出して、1本1本丁寧にふき、磨いてから完全に乾かしていますので、現在もピカピカに光り、現役の道具として活躍しています。私の宝物です。

    このように、家でも川でも、大切な竿は大事に扱っていただきたいですね。竿を伸ばしたまま河原の石の上にガシャンと置いたり、また、人が歩く所に置いたまま休憩したりすると、踏まれたり傷が付いたりと、トラブルの原因になります。必ず、たたんで身近に置くか、伸ばしたままであれば、何かに立てかけて置いてください。

    調子あるいは硬さですが、各メーカーで言っている「中硬」というのが、平均的な中間の硬さとなります。これは基準があるわけではないので、メーカーにより同じ中硬クラスでも硬さの違いがあります。また、硬い竿は肉厚、柔らかい竿は肉薄とカーボンの厚みが違いますので、それが重量の違いとなって現れます。

    硬い竿と柔らかい竿のどちらがいいか?泳がせ釣り中心になるのであれば、中硬クラス。大オモリを使ったガンガン瀬を中心に釣るのであれば、硬い竿。どんな釣りをするのか、どの辺の川に行くかで、ある程度決まります。

    ちなみに硬い竿で、チャラ瀬やトロで泳がせで釣ると、掛かった時、竿の反発力が強く、バレることが多くなります。逆に柔らかい竿で大オモリを付けての釣りは、竿が何もしなくても曲がってしまい、とても釣りになりません。オールラウンドに使える竿、ということであれば、中硬かワンランク上の硬さの「硬中硬」クラスが良いでしょう。重さは9mで280g前後まで。260g前後であれば軽く、操作性がぐっと良くなります。

    [写真:がま極軟]
    この竿は中村プロの竿ですが、カーボーンロッドが作られ始めたころ、「がまかつ」から発売された、8.1mで軟調という竿です。元竿部分の金属はさまざまな彫刻が施され、模様も非常に凝ったデザインです。塗りも丁寧にされているようで、15年以上経過しているのに、昔の輝きが失われていません。「こんな竿を1本持っていたらいいな」と、いつもうっとりと見てしまいます。

  2. オトリカン

    引船の中が釣った鮎でいっぱいになった時や、オトリ店から釣り場まで車などで移動する場合は、不可欠です。通常は川の流れがある場所に伏せておき、アユを入れておきます。

    私はダイワ製の、フタにブクがセットするところがあり、簡単にフタが装着できるプラスチック製のオトリカンを愛用しています。軽くて丈夫、しかも使い勝手がいいので、重宝しています。オトリカンは釣行の行き帰りには、バッグ代わりに中に荷物を詰めたりして、収納スペースを有効活用できますので、うまく使ってください。


<本日の雑談>
フライフィッシングの話題で登場していただいた宮下先生に、先日、特製の薫製を頂いた。2月6日のフジテレビ「晴れたらいいね」に出演し、レクチャーしただけあって、先生の薫製はプロ顔負けの出来栄えだ。局アナの皆さんと一緒に作り、それをゲストに食べてもらい大好評だったようだ。

ニジマスとタマゴとハム。十分にスモークされた味と香りの逸品は、ビールのつまみとして、私の帰宅後の楽しみにとっておいた。皿に盛る時のいい香り。ビールの次は八海山にしようかな、などと思わず先のことを考えてしまいたくなる程、視覚と嗅覚を刺激して、口の奥に生唾がたまってしまう。

まずは、タマゴから。スモークされ、つやがあり、とてもいい色になった弾力のあるタマゴを、箸で2つに割る。白身の色が変わるほど時間をかけてスモークされたタマゴの薫製は、プリッとした白身の食感に、ホロッと砕ける黄身のバランスが、味をよりいっそう引き立てる。ビールを飲み、もう半分のタマゴを・・・と見ると、予想はしていたが無い。子供の口がモゴモゴと動き、早くニジマスを食べようよ、という顔をしている。

私はゆでタマゴが好きだ。その中でも、特におでんに入れたタマゴが大好きだ。でも今日からは薫製のタマゴが一番になったことは、言うまでもない。その一番に位置することになったタマゴを、さっと口に放り込んだ我が子。こんなうまいものを食べれるのはお父さんのおかげ、と感謝をしてくれたかどうか・・・。

そして、子供の視線の先にあるニジマスを手でさばく。背中に親指を入れ、半分に裂く。肉がしまっており、包丁で2枚におろしたようにさばける。骨と皮をはがし、肉をちぎり、「さあ食べろ」。一斉に手が伸びてきて、あっという間にニジマスの肉片が無くなった。ウーン、八海山を飲む前に、薫製が無くなってしまった。しかたがない。明日食べようと思っていた残りのタマゴとニジマスを、冷蔵庫から持ってこよう。

ということで、釣りには釣りをする楽しみ以外に、釣りに至るプロセスの楽しみや釣りの後の楽しみがあります。釣りに至るまでの楽しみとしては、現在初級講座でやっている仕掛け作りや、シーズン前のリバーウォッチングでの魚や水生昆虫の観察などがあり、また、釣りの後の楽しみは、なんといっても飲んで食べること。

今回、宮下先生に頂いた薫製や、鮎であれば干物や甘露煮など、いろいろな方法で作ることを楽しみとすれば、釣りと関連したさまざまな趣味や人との出会いも多くなり、釣りがいっそう楽しくなります。
[写真:ニジマス薫製]…最後の一匹が無くなる前に、あわてて写真を撮っておきました。
私の愛竿

がま極軟1

がま極軟2

薫製


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