素朴な疑問編(2)


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4. どうやって釣るの

友釣りといって、生きた鮎をオトリとして、川の中を泳がせます。そのオトリ鮎には尾っぽの後ろにハリを付けておきます。すると、鮎独特の習性で、自分の縄張りに侵入してきた「ヨソモノの鮎(オトリ鮎)」に体当たりして、追っ払うという行動をとります。

この時、体当たりを仕掛けた野鮎は運悪く(釣り人にとっては計算どおり)、オトリの掛けバリに掛かります。この掛かった瞬間、釣り人を麻薬のような快感に陥れ、後戻りできないほどの鮎中毒患者にしてしまいます。鮎とはそんな罪深いサカナで、友釣りとは他の釣りとまったく違った、異次元の体験をさせてくれる釣り方なんです。

5. 鮎釣りって面白いの?

うーん、難しい質問ですね。でも、大抵の人は「なんで、なんでもっと早く鮎釣りを始めなかったんだー!?」と自分を責める日々が続くと思います。家庭を大切に、仕事も大切にして欲しい。答になっていないって?のめり込んで、奥さんに逃げられたり、仕事クビになっても知りませんよ。


6. 鮎っておいしいの?

<炭を使い強火の遠火で焼く鮎の塩焼き>
焦がさないように、そばについて絶えず注意を払い、頭から尻尾までまんべんなく火を通す。十分に時間をかけて肉を締まらせる。焼き上がったやつを、腹からでも背中からでも、ガブッとかぶりつく。ほろ苦さと淡白な肉の絶妙なバランスが、うーぅっ、うまいっ。

10月以降、メスはたまごを抱えるので、これがまた、うまいっ。子持ち鮎の塩焼きなんて、釣り人冥利につきますね。

最近は「フィッシュロースター」なる電気を使った魚焼き器もありますので、じっくりと焦がさないで焼け、気軽においしい塩焼きができます。

<珍味 鮎の干物>
毎週釣った鮎を食べても、食べきらないのでその場合は、一旦冷凍にします。そして、鮎シーズンが終わって、秋晴れの休日、前の晩から作業開始。

完全に解凍される少し前、多少シャーベット状程度の時、鮎を2枚におろします。背開きでも腹開きでも好きな方で結構です。血合い等よく洗い流し、しょっぱめの塩水に一晩漬け込みます。翌朝、一度真水で洗い流し、天日に干して程よく乾いたら出来上がり。

十分に天日を浴びた干物を軽く焼き、バリバリと、口いっぱいにほうばり、食べる。ビールをもう一本、おねだりしたくなる旨さです。

その他私のレパートリーは鮎の甘露煮がありますが、100匹位を年末に2日がかりで作り、お正月のお節料理としてテーブルにあがり、約1週間ですべて親戚中の胃袋に入ってしまいます。じっくり長時間煮込むため、頭の骨まで柔らかくなり、残す所が無いのでゴミが出ません。


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