実技編(3)瀬での釣り方


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(写真はクリックすると拡大します)

今回は瀬の釣り方がテーマです。

「瀬」と一口で言っても、色々な瀬があります。水深5〜10cmのチャラ瀬から、1m以上の深瀬、また、大石が点在し急流のガンガン瀬など、それぞれの瀬ごとに釣り方や仕掛け、竿の硬さなどタックルの違いがあります。

1.チャラ瀬

トロ場同様に、泳がせのポイントです。真夏のベストシーズンには早朝から追いが良く、非常に面白い釣りができるポイントです。岸のすぐ近くにもアユがいる場合は、岸から静かに、できればしゃがみこみ、アユを散らさないようにオトリを泳がせます。真横に泳がせ、徐々に上流に上らせると、岸近くのアユは意外と攻められていないので、比較的簡単に追ってきます。

このように、場所を良く見て岸近くにアユが見えたり、石が黒く舐められたりしていたら、不用意に立ちこんで流心を攻めたりせず、まず岸近くに竿を出してみましょう。岸近くのポイントを攻めて、野アユを確保してから流心を攻める方が、その後の展開が良くなります。

チャラ瀬を釣る場合は、細糸で中硬程度の柔らか目の竿がバランス良いでしょう。ハリは尾ヒレからあまり出さずに、根掛かりが多いようであればアブラビレにサカバリを打つなどの工夫をします。

そして、チャラ瀬の岸に近い浅い所にも、意外な大物がいます。くれぐれもダブルの高切れ、(別名親子ドンブリ)などもったいないことがないように、しっかりした材質の水中糸で、しっかりと作っていただくことをおススメします。

チャラ瀬で上に飛ばしている時、天然溯上の元気アユが掛かると、あまり浅い場所だと、2匹のアユが水面上に「バシャバシャ」と飛び出してくることがあります。この時、勢いあまって掛かったアユがオトリのハナカン上に絡み付く(ダンゴ状態)ようになると、ハナカン上で切れてしまうことがあります。ですから、このダンゴ状態になっても耐えられるように、必ずナイロンの付糸(0.3号前後)を20〜30cm付けるようにします。

私の仕掛けは、ハイテクラインの「ターボV」0.05号から0.07号にハナカン上にナイロン糸0.3号の付糸を25cm程度付けて、トラブルを防いでおります。

「水深10cmの場所で0.3号の付糸を30cm付けたら、細糸にした意味が無いんじゃないの?」とよく言われます。確かに、その場面だけを見ていると意味が無いかも知れませんが、泳ぎだしたオトリはチャラ瀬を通り越して深瀬に入ったりすることもあります。

あらゆるポイントや状況に対応できるように、最初からターボVという、細く、そして強いラインをセットしておくことは、不意の大物にも十分に耐えられ、何よりポイント毎に仕掛を張り替えるという、わずらわしい作業をしなくて済み、貴重な時間のロスも防げます。

(小和田堰上のチャラ)
堰の上や下はアユが溜まる傾向があります。このポイントはこぶし大の石が一面に広がり、典型的なチャラ瀬です。手前から静かに狙いましょう。

(小和田橋下流のチャラ)
広く浅いトロからチャラ瀬で少し絞り込まれて、落込みの淵につながるという、よくある場所です。アユの数が多い時は一面にキラキラと石をはむアユの姿が見えます。

(カワウの対策)
今年の冬にも何度か話題が上った「川鵜(かわう)」の防御策が漁協や議会の努力で実施されました。設置した理由等は写真をクリックして読んでみてください。

(小和田堰下の瀬)
比較的大きな岩がゴロゴロとして、感じのいい瀬です。ただし、近づいてよく見ると、この岩の半分は、コンクリートのブッカケなのでガッカリします。

(小和田グランド横)
冬の間、ブルドーザーが入り工事をしておりましたので、今期は絶望ポイントかな、と思っておりましたが、4月以降何度か降った雨による増水で、元の川底が戻りつつあります。昨年より全体的に砂利が多く、魅力は薄れましたが、夕方1時間位釣りに行くのにはいい場所です。



小和田堰上のチャラ

小和田橋下流のチャラ

カワウの対策

小和田堰下の瀬

小和田グランド横


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