番外編 フジノカップ渓流大会


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4月11日(日)山梨県の道志川で第4回フジノカップ渓流大会が開催されました。私は大会スタッフとして参加したので、新聞や雑誌に紹介されない別の角度から大会の報告をします。(写真はクリックすると拡大します)

読者の皆さんは、アユ釣りや渓流の大会に参加されたことはありますか?「初心者だからまだないよ」という方、また、「釣りはけっこうやっているけど、大会に出るほどでは・・・」という方は、ぜひ大会に出ることをおススメします。なぜ、薦めるのかって?答えはこの大会報告の中にあります。

我々スタッフは、前日の昼に現地集合し、テント張り・旗立て・大会エリアの区切り等、どしゃ降りの雨の中、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、急坂を何度も上り下りしたりと、日頃の運動不足解消をするかのように、汗びっしょりになり準備作業をしました。

夕方からは、お楽しみ「蜉蝣庵(かげろうあん)のおもてなし」です。今回の大会委員長は、ご存知「奥多摩蜉蝣会」の杉山陸男さん。日頃蜉蝣庵で楽しんでいる料理をごちそうしてくれるということなので、楽しみにしておりました。[写真:大会前夜祭]

写真のとおり、見事な即席の囲炉裏端を杉山さんと吉沢さんがあっという間に作り、竹の芯をくりぬき、お澗を始めました。そして、昼間釣ったヤマメやイワナを焼き始めます。イワナは素焼き、ヤマメは塩焼き。そうです、お酒の好きな方は想像ついたと思いますが、イワナの骨酒を竹で作ろうということです。

そして、中央の鍋には豚汁。料理や骨酒ができるまで、長野の黒鯛名人の浦上さんがイワナの刺し身を作ってくれ、また、杉山さんがヤマメを3枚におろし、たれに漬け込んでホイルの上で焼く。どちらも、うまい。酒がススム。

そして、今夜のシェフはまだいた。千葉から駆けつけた、ソルトルアーで地元テレビや雑誌にもよく出ている、森山氏だ。居酒屋の経営が本職で、毎回シェフをかって出てくれて、うれしい存在だ。

骨酒をいただき、スタッフ20数名がほどよく酔ってから、蜉蝣庵名物の釜揚げ、「ずり出しうどん」で締めくくった。このずり出しうどんのうまかったこと。24名分があっという間に無くなってしまった。

酔って気分が良いが、空模様は最悪だ。昼間からどしゃ降りの雨が降り続き、川は泥濁りとなっている。午前4時半に起きて駐車場の誘導をする。

悪天候のため欠席が出たが、それでも43名が参加して、7時から上流の「道の駅」周辺で競技が開始された。

大増水・泥濁り・低気温と悪い条件ばかりが重なったが、参加者の強い希望で、3時間とにかく竿を出すことにした。しかし、事故防止のため渡川禁止。向こう岸に渡る場合は橋を使うことになる。

アユの石井プロの合図で全員ポイントめざしてダッシュ。下流の橋に行くと、蜉蝣会の平原さんと宮本さん。[写真:蜉蝣会の宮本さん]泥濁りの中の釣りはとてもきびしそうだ。[写真:濁流の中の釣り]開始後1時間くらいは釣れる様子はなく、「全員ボウズかも … 」と、スタッフの中でいやな雰囲気が漂ってきた。

2時間経過。下流を見に行った石井プロが、「最高5匹、少し釣れ出したぞ」と雰囲気が一気に明るくなる報告をした。

私も下流の橋周辺に行き、蜉蝣会・平原さんの後ろで、奥多摩で日頃鍛えている技を見せていただくことにした。岸からずっと後ろに立ち、手前のタルミにじっくりと時間をかけて餌を流す。わずかな目印の変化に軽く合わせる。スポッとタモに吸い込まれたのは、20cmを越えるイワナだ。[写真:蜉蝣会の平原さん]

この1匹を追加したことにより、平原さんは4位入賞。そして、すぐ下流で釣っていた窪さんにも5匹目のヤマメが掛かった。[写真:窪さんの5匹目]

周辺の人もポツポツと釣れ始めた。雨が少しだけ小降りになり、ほんの少しだけ濁りが薄くなったため、サカナの動きが活発になったのだろう。餌は濁りでまったく見えないので、匂いの強いイクラが良かったようだ。

大会の結果は、写真を拡大して見てください。なお、詳細は「週刊つりニュース」「つり人」「スポニチ」の各社が取材に来ていたので見てください。

さて、大会参加を薦める答えは見つかりました?うーん、なんと言うか、こんな悪条件で、絶対に釣れそうもないのに、43名の人が夢中で優勝を目指し、竿を振る。これほどまでに、大人を夢中にさせる釣り、そして大会に出て釣りを別の角度から楽しむのも、いいことではないでしょうか。




大会前夜祭

蜉蝣会の宮本さん

濁流の中の釣り

蜉蝣会の平原さん

窪さんの5匹目

表彰式

杉山さんの総評


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