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五島列島磯釣り大会 長崎県佐世保市 松尾正美さん
「99アングラーズ磯釣りクラブ」恒例の「春の五島列島磯釣り大会」が、3月11日(日)組と12日(月)組に分かれて開催されました。大会の実行委員長は私です。対象魚はグレ。1匹の長寸で勝負を競います。今回から、大会エリアを五島列島全域に広げました。気象条件とふところ具合が許すかぎり、好きな所へ瀬上がりできるようになりました。 今回両組とも狙うのは、上五島の白瀬灯台。上五島の津和崎水道を抜けて、高速船で西へ30分ほど走った所に位置しています。「白瀬本島」(ここに灯台が立っています)と「小白瀬」の2つの巨大な岩礁と、「トウフ」「長バエ」「ユウレイ」の3つの小さな属礁から成っています。 ここは上五島を代表する最高の釣り場ですが、すべての方向からの風に弱く、なかなか釣り人を寄せつけません。しかしそのために、魚影の濃さは抜群です。運良く上礁できれば、男女群島並みの釣果も夢ではありません。 ところが低気圧の通過で、11日組の出港前日(9日)は波高5メートル。当日〈10日)も3メートルの波で、一時は出港が危ぶまれました。しかし11日には波も収まるようなので、予定どおり夜10時に出港しました。 しかし白瀬は無理なので、永田・坂口組が「沖の黒瀬」へ、森田・市川組が「平島のママコ」へ上礁。グレを狙います。ところが夜はアジゴに遊ばれ、夜が明けてからはイサキに翻弄される始末。唯一の釣果は最高38センチとのことでした。 一方私を含む12日組は、「白瀬が無理なら、下五島の椛島へ行こう」と相談がまとまりました。しかし準備に取りかかったところ、瀬渡し船「ばらもん」の船長から嬉しいニュースが!「海が凪いだから、白瀬へ行ける。出港を早めて9時にする」とのことです。やったー!! 白瀬は最近好調で、50センチオーバーのグレがコンスタントに釣れています。すでに勝ったも同然。夕食もそこそこに、8時30分にばらもん基地へ集合。私たち8名と島根県や福岡県のお客さんを乗せて、船は9時に出港しました。 五島までは揺れもなく、快調に進みました。ところがさすがに西目へ出ると、船がピッチングを始めました。しばらく船の揺れに身を任せていると、急にエンジンがスローに・・・。船室を出てみると、黒々とした小白瀬の岩礁が目に飛び込んできました。 まず島根の方たちを「小白瀬」へ、「南西のハナレ」へ増田会長と瀬田さんを下ろします。次に本島の「カイダン」へ原田シケの神と篠ちゃん、小白瀬の「水道側」へ私と山田さん、「裏チョンボ」へ田中さんと楠本君の順で、瀬上がりしました。いよいよバトル開始です。 大物に備えて竿はダイワメガフォース3号、リールはシマノBBX950GT、道糸6号、ハリスも6号。ハリは、がまかつオナガ専用バリの2号。ウキはやっと手に入れた釣研秦スペシャルNO・2に、LFミニのレッドタイプを使用。本島との水道を東〈向かって右側)へ流れる下げ潮で、釣りを開始します。 以前上った時は右流れの下げ潮よりも、左手のワンドを回って本島カイダンの方向へ出ていく上げ潮の方が、アタリが出ました。瀬際から水道の沖までいろいろと探ってみますが、アタリなし。今日は午前4時が下げ止まりです。朝マヅメの上潮に期待を込めて、夜食タイム。山田君とラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだり・・・。暖を取りながら時合いを待ちます。 ところが2時ごろから、北西方向からの風が急に冷たく、しかも強くなってきました。朝マヅメを迎えるころには、竿を持つのが辛いくらいの強風に・・・。この段階で白瀬の釣りを断念。竿を畳んで朝の見回りを待ちました。対岸の原田・篠崎組も竿を畳んでいます。 7時過ぎに全員を回収。強風を避けて、小値賀周辺へ瀬変わりする事に。この時点で全員の脳裏から、優勝の2文字が消えていきました・・・。 私と山田君が上がったのは、小値賀の「貝瀬」の東側。ここはどちらかというと、クロダイの釣り場です。そこで、仕掛けもクロダイ用に変更。竿はダイコーエーワン磯の1号、リールはダイワトーナメントX2500LBA。道糸2・5号、ハリス2号、ハリはがまかつふかせチヌ2号。ウキは釣研秦SPNO・2の小に、Mハリスウキ使用の全遊動です。 さて、釣りを再開。磯に沿って左手へ流れる上げ潮に、30分ほどマキエを入れます。ウキが見えなくなるまで仕掛けを流し、時々張りながら誘っていると、大きく竿に乗ってきました。かなりの引きで右手へ走っていきます。ゆっくりあしらっていると、チヌ特有の首振りを始めました。手前まで寄せてから山田君にタモに入れてもらったのは、推定50センチのりっぱなクロダイでした。 山田君に攻め方を指示してから、再度仕掛けを入れます。と、さっきより半分くらい流した所でヒット!ほぼ同型のクロダイが、続けて上がってきました。ストリンガーに繋いでいると、今度はもっと手前で山田君にヒット!タモに入れると、今度も50センチオーバーサイズです。山田君にとっては新記録のようです。 ここで上げが止まりました。ばらもんが瀬変わりに来ましたが、納竿まではあと2時間程度。「ここでがんばる」と伝えて、お昼ごはんにします。下げ潮に変わった後、山田君がもう1枚同型をゲット。ここで納竿となりました。 今回の大会は私と山田君、原田さんがクロダイをそれぞれ2枚。篠ちゃんが49センチのグレを1枚、楠本君と田中さんが小型グレを数枚。憲ちゃん会長はまったく奮わず・・・。大騒ぎした割には貧果でした。しかしともかく無事に終了したので、めでたしめでたし・・・! <問い合わせ>佐世保市 「松尾釣具店」 TEL:0956−23−0253 <五島男女瀬・渡船案内> 佐世保市 「ばらもん」 TEL:0956−58−4901 |
![]() 白瀬灯台 |
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![]() 小値賀の貝瀬 |
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![]() 貝瀬のポイント |
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![]() 貝瀬で釣ったクロダイ |
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![]() 山田君の新記録 |
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