リベンジ!巨大寒ブリを追ってPART2

平松 慶

 

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昨夜の食事中、彼女の鼻は伸びていた。「ボトムを取って、3〜4回シャクると絶対に来るんですよっ。もう私のヒラジグボロボロですよっ!」と、自慢げに両手を使って話をする王様。彼女は宮崎での一級焼酎、「黒霧島」を飲みながら私と野本さんに語っていた。

男2人これだけ釣果で差をつけられると、かなりくやしいものがある。「何としても今日こそは!」と、2日目の気合いはかなりのものであった。

大淀川沿いの、大きなホテルから見る朝の宮崎の景色はとても気持ちがいい。12月だというのに秋晴れのようにも思えるほどの天候に、気分が浮かれてくる。ホテルを朝の7時30分には出て、宮崎港へと向かう。

昨夜、門脇船長と船長の友人の家で飲んだのだが、「平松慶にふっといブリば、釣らせちゃる!」と言ってくれた言葉が心強い。今日は「第5慶門丸」。海は昨日よりも良くなっていた。多少のウネリはあるものの、いかにも釣れそうな雰囲気である。

「黄金の瀬に行きます」と船長。30分ほど港からかかるが、このポイントが毎年巨大ブリの回遊する所。ブリはここ最近単発で食ってきたり、続けて食ってきたりとマチマチのようだ。

ポイントへ到着。「どうぞーっ」の声。あ、そう。ここの船長のくせでポイントに船をたてた後、必ずエンジンを2回空ふかせする。ひょっとして船長って元暴走族? 船を単車のようにふかすところがニクい。

さて本日第1投目。水深40m。私は昨日よく当たっていた、ヒラジグラのセンターウェイト120gを使いたいところを「ぐっ」とこらえて、多治見ジグ150g細型。野本さんはスミスのジャックナイフのオリジナルカラー「ピンクホロのWILD−1オリジナルカラー」を付けている。そう、このジャックナイフのオリジナルカラー、ピンクホロボディーに腹部は夜光。もうそれを聞いただけで釣れそうでしょ!

ジグを落とす。水色がクリアーでジグがフォールしていくのがよく見える。私はGダムジーンの60LにPE2号というライトタックル。昨日のカンパチ1〜2kgクラスを考えるともっとライトでもいいかなっと思ってしまうが、とりあえずこのタックルでやってみた。

「トン!」。ジグがボトムをとった事がわかる。1回シャクって2回ハンドルを巻く。「グッ!」。まじで? 第1投目からヒット。横の野本さんもヒット。右側の王様もヒット、トリプルヒット。ありゃーこりゃ絶好調。3人ともヒット。

私はすぐに魚を抜く。王様も抜く。野本さんは?と水面をのぞき込むとカンパチのWヒット。2kgが2本で4kgと喜ぶ。さあここからがヒットの連続。私もWヒットはあたり前、ハガツオもWヒット! 次から次へとヒットが続く。

「大物狙いに行きましょう!」と船長が言う。カンパチの入れ食いはなくなるが、1発勝負も楽しみだ。15分ほど船を走らせポイントへ到着。私は多治見ジグの150g細型を結び直した。ハガツオの歯でキズがあったので気になったからだ。

そしてまたすぐにヒット。野本さんがファイトしている。「けいちゃん、さっきと一緒だよっ」。おっ俺もきた。「ん、ちょっとだけさっきよりもいいサイズかな? ハガツオのWヒットかなっ」くらいで魚を浮かす。もうそこまできた。

あれ? ゲッ、ブリだ!「船長、たも!たも!」思わず叫んでしまった。それくらいいいサイズだとわかった。船長と野本さんとで、ブリを挟みながらネットに入れる。1つのネットでは小さくて入らない。

やった。日向灘の巨大ブリ! 8kgオーバーに大喜び。私はこのクラスをキャッチするのは初めて!マジで嬉しい。やったー。写真を撮ってすぐにまたジグを落とす。

「きた!」と、王様だ。今までとちょっと違うファイト、真剣モードに入ってる。「あーっ!」。ラインを飛ばされた。惜しい。でもこの海域にはいるんだなっ、このクラスが。その後もヒットは続くものの、巨大ブリサイズはアタる事はなくロッドオフとなった。

今年やっと、どうにかいいサイズのブリが取れた。本当に嬉しかった。また次もチャレンジしに、いや、「黒霧島」を飲みに(?)ここへ来るぞー!

<お問い合わせ>
第5慶門丸:090−4474−7948(要予約) 門脇慶二船長


またも王様、カンパチ!

8kgオーバーのブリ!やったー!

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