膠原病の症状 粘膜異常
膠原病の場合には、なんらかの粘膜異常が見られることがあります。
膠原病の中でもとくにベーチェット病、全身性エリテマトーデス、MCTD(混合性結合組織病)などの場合に起こります。粘膜異常で一番わかりやすいのが口の粘膜の異常です。口の粘膜に異常が見られると、口内炎ができやすくなります。ひどいときには潰瘍を伴います。
膠原病のなかでも粘膜に異常があるときは、陰部にも潰瘍がおこります。シェーグレン症候群の場合には、口が感想して喉が渇きやすいといった症状もみられることがあるでしょう。膠原病にかかると、炎症が起こしやすくなります。
そして、ひどい場合には口内にある唾液を出す組織の炎症が起こります。唾液腺に炎症がおきると正常には唾液が分泌されなくなってしまいます。唾液が出ないと様々な悪影響がでます。口内環境が悪くなりやすくなり、虫歯ができやすい状況になります。
皮膚が硬くなる強皮症では、クチビルが収縮できなくなり、口を大きく開けることが難しくなります。それだけでなく舌が萎縮をはじめ舌が出しにくくなるといった症状も出てくることがあります。口が渇く症状がある場合だけなら膠原病ではなく自律神経失調症などほかの病気の疑いもあるかもしれません。
膠原病の症状 爪と指先
膠原病の中でも、手足のシビレを感じる方は爪にも異常が起きる場合があります。爪が薄くなったり、爪の厚さが一定でなくなる場合です。手足にシビレを感じることの原因の多くは血行不良で抹消まで栄養と酸素が行き届いていないことが挙げられます。すると、爪の生育にも影響を受けるのです。このような症状の多くは強皮症、全身性エリテマトーデスなどの膠原病に見られます。
血管が炎症を起こし、その先の部分にきちんといきわたらないために指先に潰瘍ができたり、指が黒ずむといった症状も膠原病の時に見られることがあります。血管異常は、強皮症、MCTD(混合性結合組織病)、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ(関節リュウマチ)、多発性筋炎、皮膚筋炎、結節性多発動脈炎などの膠原病に見られます。
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