仕掛け編(3)


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(ナイロン糸の接続)

さて、いよいよ実際の仕掛け作りを文章と画像で解説いたします。コマ送りで解説していきますが、画質の関係などで分かりにくいこともあるかと思います。もし分からない場合は、ご遠慮なくメールでご質問下さい。

また、平成11年1月29日(金)から31日(日)まで、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で、「'99東京国際釣り博」が開催されます。私がお世話になっているフジノナイロンのブースでは、お客さんに仕掛けを実際に作ってもらい、それを持ち帰っていただくというイベントを行ないますので、ぜひお立ち寄りください。

当日はフジノ所属のプロから直接指導を受けられますから、プロ仕様の仕掛け作りを体験してみてはいかがでしょう。もちろん、初歩的な質問も大歓迎ですので、分らないことは遠慮なく質問してみてください。仕掛け作りのイベントに参加した方には、粗品プレゼントがあるそうなので、お楽しみに。私は30日(土)に説明スタッフとして参加する予定です。見かけたら声でも掛けてください。

このフィッシングショーで、各社のニューロッドや他の新製品を実際に見てしまうと、気分が一気に燃え上がります。そして毎晩、もらってきたカタログを見ては、「早く夏にならないかなー」などと思い、ついつい寝るのが遅くなってしまいます。

「アユの前に渓流シーズンがあるじゃないか」という方には、先日の蜉蝣庵訪問記でも登場いただいた杉山さんが渓流に関する解説をしてくれますので、楽しみにしていてください。

【基本的な結び方】
(解説の写真では見やすくするために、白く太い糸を使っています。写真はクリックすると拡大します)

(1) 8の字結び(チチワを作る)
基本中の基本、8の字結びです。これを知っていれば、ナイロン糸を結ぶ場合は完璧。ただ、ベテランでも意外と知らない人がいます。普通の結び方をして「0.4号でもすぐ切れる」と言っていた人に、この8の字結びを教えたら、トラブルがまったく無くなり、大変感謝されたことがあります。結び方はいたって簡単。写真のように、
  1. ラインの端を10cmほど折り返し、左手の親指と人差し指で挟みます(写真:チチワ1)
  2. 右手で折り返した部分を下から回し、左手で押えます(写真:チチワ2)
  3. 折り返しの輪の部分を右手で上から下に回し、下から輪をくぐらせて上に出します(写真:チチワ3、4)
  4. 上に出した部分を引いて絞めます。この時、数字の「8」に見えるので8の字結びといいます(写真:チチワ5、6)

(2) チチワ同士でラインを接続
ナイロンライン同士を結ぶ場合、この8の字結びで作ったチチワを双方に作っておいて接続するのが一番簡単で、しかも、かなりの強度を発揮します。アユ釣りの場合は、水中糸とハナカン周り糸、渓流の場合は、道糸とハリスなど多くの場面で活躍してくれます。写真のように、Aのチチワをもう一方のBのチチワに入れ、Aのチチワの反対側をAのチチワに入れて締めれば出来上がり。(写真:チチワ同士1、2、3、4、5)

(3)8の字のコブにチチワを接続する
ライン同士を接続する方法の一つで、ハナカン周りと水中糸、あるいは天上糸と水中糸の接続など、いろいろな部分で応用できます。チチワ同士の接続よりも、片側のチチワがないことにより、水中の抵抗が減るため、水中糸とハナカン周りを接続する人がかなりいます。
  1. ラインAはチチワを作る、ラインBは8の字のコフを作る(写真:コブにチチワ1)
  2. ラインAのチチワの中に親指と人差し指を入れ、そのまま手首をひっくり返す
  3. 親指と人差し指にできた輪を合せる(写真:コブにチチワ2)
  4. その重なった輪に、ラインBを入れる(写真:コブにチチワ3)
  5. ラインAの輪をゆっくり締め、ラインBのコブで止めれば出来上がり(写真:コブにチチワ4)

(4) ライン同士を直接8の字(3回ひねり)で結ぶ
細いナイロンラインを結ぶ場合に、8の字を3回ひねって結ぶという、現場でも簡単にできて、しかもおそらく一番強い結束方法です。アユ師や渓流マンの上級者が一般的に使っている結束方法で、8の字結びに慣れ、チチワ同士の接続に自信がついたら、次は直接ナイロンライン同士を結んでみましょう。
  1. 接続するラインを重ねて、両手の親指と人指し指で持ちます(写真:3回ひねり1)
  2. 左手の方は重ねたラインを手前にヨリを加え、右手は反対側にヨリを加えます。指先が乾燥しているとうまくヨリが加えられません。水やツバをつけてヨリましょう
  3. ヨリが加わり、2本のラインが絡み合った状態で、ゆっくり両手の間隔を縮めます
  4. 中央にヨレのかかった輪ができます(写真:3回ひねり2)。2本のラインがきれいな輪にならない場合は、左手の小指などで、輪が出来るように誘導します
  5. 3回ほどヨレのかかったところで、その輪に右手側のラインを重ねたまま入れます(写真:3回ひねり3、4、5)
  6. 輪から出たラインをゆっくり引いて、余分なラインをカットして出来上がり(写真:3回ひねり6、7)

次回はいよいよ、お待ちかねの編み込み仕掛けの作り方ですが、フィッシングショーまでにアップできそうもありませんので、会場でも説明いたします。実際に編み込みををして、水中糸や天井糸を作ってみたい方は、ぜひリクエストしてください。それでは会場で。

(最近の秋川)

(写真:コンクリートのたれ流し)
小和田堰の下流の写真です。例年に無い晴天続きで、もともと水の少ない秋川の水量が、極端に減っており、先日川の様子を見て回ってきた。写真のとおり、小和田橋の下流にある堰の下流を見てビックリ。水がある時は大きな岩か岩盤が水中にあるのかと思っていたが、実は何年か前に川をせき止めて工事をした時の、工事で余った生コンだったようだ。なんともガッカリする光景である。

(写真:コンクリートだらけ)
そして、やはり写真のとおりコンクリートのブッカケの大きいのがゴロゴロしている。


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チチワ1 チチワ2 チチワ3
チチワ4 チチワ5 チチワ6
チチワ同士1 チチワ同士2 チチワ同士3
チチワ同士4 チチワ同士5 コブにチチワ1
コブにチチワ2 コブにチチワ3 コブにチチワ4
3回ひねり1 3回ひねり2 3回ひねり3
3回ひねり4 3回ひねり5 3回ひねり6
3回ひねり7 コンクリートのたれ流し コンクリートだらけ


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