仕掛け編(6)
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さて、今回は、移動式の天井糸を作ってみましょう。[画像:天井糸全体図]写真はクリックすると拡大します。 川や釣り場の状況により、「手尻を長くしたい」また「短くしたい」などの場面があります。こんな時、これから作る移動式の天井糸なら、天井糸の編み込み部分をスルスルと移動させることにより、全長を長くしたり短くしたりと、即座に対応できます。 また、水中糸の着脱は、仕掛け編1でも紹介したISI工房の「回転リリアンフック」を付けておくことにより、ワンタッチで可能となり、便利・簡単というメリットの他、さまざまなトラブルを未然に防いでくれるという恩恵を授かることができます。 天井糸は移動式にするため複雑な作りを連想される方がいるかもしれませんが、私の作り方はいたってシンプルです。一口で言うと、「天井糸のナイロン糸を回転リリアンフックに通して、折り返したら編み込む」。これだけです。そして、竿のヘビ口や回転トップ等には「引きほどき結び」で結ぶため、8の字のコブを2個所作っておくだけです。[画像:引きほどき結び] 【材料】 フジノナイロン天井糸0.8号、ISI工房「回転リリアンフック」[写真:天井糸材料]
とりあえず、竿を9mとして、天井糸の全長を4.5mにしました。違う長さの竿であれば、竿によりアレンジしてください。また、今回の天井糸は天井糸で直接編み込みましたが、編み込みは目印用の糸か他のナイロン糸をチチワで付けてから編み込みをしても構いません。 それともう一つ、天井糸は水中糸に比べれば太い糸を使うので、切れることはありませんが、引きほどき結びの結び目などは数回の釣行でカットして、結び目だけ新しくすることをおススメします。これは、いくら太くても金属疲労ならぬ、ナイロンの疲労で結び目が弱くなることがあるからです。カットして短くなった分、移動式で少し伸ばせば全長は変わりません。 <本日の雑談> 先日掲載した「黒いギャング 川鵜のお話」を読んだ方から、さまざまな反響がありました。ほとんどが、「うちの川にも来て困っている」といった内容で、これからまだまだ被害の拡大が予想されます。 事実、秋川、多摩川のサカナを食べ尽くした川鵜の一団が、さらに上流をめざし、現在は奥多摩湖に大集結しているという情報が入っております。西は天竜川、北は那珂川へ、皇居のお掘りから拡大した川鵜の行動範囲が、川鵜の増殖とともに日本列島の河川をじわじわと侵食しているようです。 今年の冬、近くの秋川に行ってもハヤ一匹見えない状況で、ますます危機感がつのります。こんな状況から「日本の川のどこにもいるはずのハヤやヤマベ、その他の固有種が絶滅してからでは遅い」と、私の地元、あきる野市の市議会議員であり、アユ釣り大好きの青木豊さんが中心になり、被害の調査から開始し対策の検討を始めました。 そこで読者の皆さんにお願いです。あなたの地元の河川など川鵜の飛来状況や被害状況、また何らかの対策を取っていれば対策の方法など、なんでも結構ですからお教えください。せっかく初級講座で覚えていただいた知識や苦労して作った仕掛けも、解禁してアユがいなくてはガッカリですからね。 |
天井糸材料 |
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天上糸1 |
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天上糸2 |
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天上糸3 |
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天上糸4 |
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天上糸5 |
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天上糸6 |
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