実技編(1)仕掛けとハリのセット


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解禁まで約1ヶ月。待ちに待ったアユシーズンが近づいてきました。これまでシーズンオフの間、初級講座ということで、基礎的な事柄から始まり仕掛の作成まで、アユ釣りのイロハを6ヶ月かけて解説させていただきました。解禁が目前に迫ってきましたので、読者の皆さんの御要望もあり今回から実技編を開始いたしましょう。

釣る場所を決めたら、引き船を水の中に浸けておきます。できるだけ水の流れがあり、引船が隠れる位の深さの場所がいいでしょう。元気なオトリの状態を保つために、できるだけ流れの中から「良い水(酸素が豊富な水)」が入るようにしてあげて下さい。流れが緩く水があまり入らないようでしたら、引船の上に石を乗せて完全に沈むようにしてください。

(1)仕掛けをセット

よく初心者の方で、竿を河原に伸ばしてから仕掛けをヘビ口に結び、仕掛け巻きをほどきながら、元竿まで歩いてくる。という光景を見かけます。これは仕掛けが河原の草や木に絡む確率が高くなり、ライントラブルの原因にもなりますので、できるだけ竿を河原に寝かせない、次の方法をオススメします。
  1. まず、天井糸と水中糸の仕掛け巻きをベストから出してタモに入れておきます
  2. そして、竿の上栓を取りベストの中に仕舞います。上栓は紛失する確率が高いので、外したら直に、いつもの決まったポケットに入れましょう。ポケットに入れず、どこかに置いたりすると、帰る時になって「あれっ、どこに置いたかな・・・」という風になってしまいます
  3. 穂先を出し、天井糸を「引きほどき結び」( 仕掛け編6を参照)で、穂先に結びます
  4. 天井糸の仕掛け巻きをタモの中に落としておき、穂先から順に伸ばします
  5. 天井糸の次は、水中糸です。水中糸上端のチチワを天井糸の一番下に付いている「回転リリアンフック」に引っかけます(「ペラ」などの軽いものに巻いていると、風が吹いた時タモの中から飛び出して舞い上がり水中糸が台無しになることもあるので、注意しましょう)
  6. ハナカン周りの仕掛けを出して、水中糸の終端と接続します。接続方法は、仕掛け編3を参照し、チチワ同士の接続・コブにチチワ接続・8の字の4回ひねり接続、のいずれかで接続しましょう(ハナカン周りをあらかじめ接続してあれば、「2.ハリをセット」に進んでください)

これで、ハナカン周りまでセットできました。竿を右手で持ち、左手で仕掛けのハナカン部分を持って仕掛け全長の確認をします。

私は手尻ゼロ(竿尻にハナカン部分がくる)が好きなので、もし、長すぎたり短かったりしたら、天井糸の移動編み込みで長さの調整をします。この時は仕方ないので、注意しながら河原に竿を寝かせます。

(2)ハリをセット
  1. ベストの針ケースから、一番よく巻けたと思えるイカリを出します
  2. ハリス止めにハリスを通し、オトリの大きさを思い出して尾ヒレから1cmくらい出るかなという長さで留めます
  3. 私は念のため、ハリスをもう一回ハリス止めに留めます。こうすると、大物が掛かった時のハリスのショック切れやスッポ抜けが防げます

(本日の雑談)

4月23日(金)から25日(日)の明け方まで降った雨で、秋川はまたまた増水した。[写真:小和田堰下、小和田グラウンド横、ダイロク方面]

先々週の週末程度の増水となり、「多少は砂利が動いたかな?」という程度なので、堆積した大量の砂利を押し流すのは無理かもしれないが、冬場の河川工事で人工的となった川底は、ある程度自然の流れになったと思う。

そして、先週お伝えした多摩川下流の堰からくみ上げて上流に放流した天然溯上アユは、今回の増水で更に体力をつけ、上流をめざし解禁日にはビックリするような引きで、流れの中に竿先を絞り込んで欲しいものだ。

週刊つりニュースの解禁特集の記事を、昨年に引き続き頼まれてしまった。興津川の記事ということなので、「ささぶろ」のお母さんに電話で溯上状況を聞いてみると、「3月26日に下流に見に行ったら、真っ黒にかたまって水面が盛り上がるほどいたよ」とのこと。今年は期待できそうだ。[写真:ささぶろのお母さん]



小和田堰下

小和田グラウンド横

ダイロク方面

ささぶろのお母さん


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