釣り糸の結び方
釣り糸の結び方について
魚を釣るためには、針・糸・オモリ・ウキ等を、狙う魚の種類や大きさに応じて、うまく組み合わせるようにします。そのようにしてできたものを仕掛けと呼んでいます。
仕掛けを作るためには、糸とサルカン、糸と糸、針と糸、以上の3つの組み合わせの結び方をマスターしておく必要があります。結び方については、糸とサルカンの結び方が一番やさしく、次に糸と糸の結び方、そして針と糸の結び方へと、順を追って難しくなっていきます。
そのため、この講座では1.糸とサルカン(初級)→2.糸と糸(中級)→3.針と糸(上級)と、段階を分けて解説していきたいと思います。
釣り糸の結び方 初級編
釣り糸は、日常生活ではお目にかかれない結び方だけに、最初は誰でもとまどいます。しかし、一度慣れてしまえば、いろんな仕掛けを作ることができるようになり、ますます釣りのおもしろさにとりつかれていきます。
ちなみに、私は釣行の前日には「明日、50センチのチヌが釣れたらどうしよう」とか、「この仕掛けだったら、70センチのスズキが掛かっても取り込めるな!」など、実際魚が掛かった時の状況を思い浮かべながら、真剣な眼差しで仕掛けを作っています。これも、釣りの楽しみ方のひとつなのです。
今回は一番簡単に覚えられる、糸とサルカンの結び方から挑戦してみましょう。
糸とサルカンの結び方(クリンチノット)について
糸とサルカンの結び方には数種類ありますが、今回は簡単でかつ強力に結べ「クリンチノット」をご紹介します。この結び方は、0.6号程の細い糸から20号ほどの太い糸まで、適用範囲が広いのが特徴です。
それでは、実際に糸の結び方を解説していきます。なお、今回は視認性を良くするため、太めのヒモを使用しておりますのでご了承下さい。実際、皆さんが練習する際は、2〜3号の釣り糸を使用して下さい。
私の指と糸を通す位置にご注目下さい。
サルカンに糸を通す
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適当なところまで通したら糸を折り返す
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折り返した糸をサルカンの環上部の糸に2〜3回巻き付ける。この時、サルカンの環部分を指でしっかりとつまんでおいて下さい
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巻き付けた糸の端を根元の輪に通してから、さらにサルカンの環右上部にできた輪の中にくぐらせる
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輪の中にくぐらせた糸の先を引っ張ってから、もう片方の糸を引き、締め込んでいく。余った糸の端は、2〜3ミリ残してカットする
この結び方での注意点は、糸を巻き付ける時にサルカンの環部分をしっかりとつまんでおくことです。そうしないと、サルカンはよりを戻す接続金具のため、糸を巻きつけても環部分だけが回転し、すぐに元へ戻ってしまいます(巻き付けた糸がほぐれてしまいます)。
いかがでしたか?最初は指の細かい動きにイライラするかもしれませんが、練習を積み重ねて、自分なりにコツというものをつかんで下さい。
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