アイナメ(アブラメ)釣り講座
今回はアイナメ、アブラメ釣りを紹介していきたいと思います。冬場の投げ釣りファンにも人気の高い魚。ほぼ日本全国に分布しているようですが、特に冷水域を好み、北日本では40cmオーバーの大型もよく釣れるようです。
関東から西では冬〜早春の低水温期に活性が上がるため、11月〜翌年3月頃までが釣期。テトラや岩礁帯の隙間などに生息し、エサを捕食するとすばやく巣穴へ戻るという習性があります。
関西方面では、30cmを超えるものを「ポン級」と呼び、釣り味もバツグン。また、淡白な食味は多くの地方で珍重されている ようです。
堤防周りの浅場では、アブラメに似た「クジメ」という魚がよく釣れます。こちらはアプラメに比べ、尾ビレの角が丸いことや口が小さいことで見分けをつけています。今回はアブラメを狙う代表的な釣法、「ブラクリ釣り」を紹介させていただきます。
アイナメ釣りのタックル(道具)の確認】
6〜7フィート(約1.8〜2.1m)のルアーロッド
ガシラのワーミングに使うルアーロッド(スピニングタイプ)でオーケー。ただし、アブラメ狙いでは少々の大物にも対応できるよう、ミディアム(中硬調)ク ラスを選択した方がベストと言えます(硬い竿は根に潜られないよう、一気に引き抜けるといった利点もある)。ロッドの長さは6〜7フィート(約1. 8〜2.1m)のものが扱いやすいでしょう。
小型スピニングリール
3号の道糸が50m程度巻けるもの。
〜仕掛け・小物類〜
ブラクリ仕掛け
オモリ部直下の短いハリスが、ブラクリの特徴といえます。ブラクリには「ナツメ型」、曲線型をした「ノベ板タイプ」(ブラーと呼ばれています)など、バリ エーションも豊富。これらの特異な形状が、落下時のユラユラしたアクションを生み出し、アブラメには悩殺的な誘いとなるようです。
中でも「ヤマシタ」から販売されている、「ブラクリパニック」はおすすめ。カラス貝をイメージしたオモリ部が、効果的な誘いを演出してくれます。
堤防周りの浅場では赤色に実績があるようですが、カラーは釣り場の状況によって使い分けることが大切。サイズは釣り場の水深によって選択します(浅場 1〜3号、深場4〜5号)。また、根掛かり等での紛失を想定し、多めに(2〜3パック)持参しておきましょう。
エビ活かしバケツ、またはクーラー
大量のエビを必要としないので、小型の「エビ活かしバケツ」で十分。エアーポンプの電池は釣行前に必ず確認し、予備の電池も忘れずに持参すること。
玉アミ(タモ)
30cmオーバーが掛かることを想定して、念のため持参しておきましょう。 柄の長さは5m程度のものが適当。
青イソメ、マムシ(岩イソメ)、シラサエビ(モエビ)
メインとなるエサは、青イソメで充分(500円程度)。臭いのきついマムシ(岩イソメ)が手に入ればさらに効果的です。
ブラクリ仕掛けの針軸が細い場合には、シラサエビ(持参する量は前回のメバル釣り程度)を使用することも可能。スーパーで売られている、イカの切り身(冷凍)を細く切って使ってみると面白いかもしれません。
またエサ切れに備え、チューブタイプのワーム(カラーはホワイトやレッド系)を持参しておけば万全でしょう。
その他
クーラー・タオル・ハサミ・プライヤー・ファーストエイドキット、水筒(熱いお茶やコーヒー)、前回紹介した網袋(またはスカリ)なども用意しておくとよいでしょう。なお、冬場の服装は万全装備でお出かけください。
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