アイナメ（アブラメ）釣り

アイナメ（アブラメ）釣りの仕掛け準備

自宅での仕掛け準備は特に必要ありません。持参するものや服装などを再チェックの上、現場へと出かけましょう。

【釣り場での竿出し準備】

リールと竿をセット

釣り場へ到着したら、竿にリールをセットしガイドに道糸を通していきます。

ブラクリ仕掛けをセット

道糸の先にはブラクリ仕掛けを結びます。直結でも構いませんが、スナップサルカンを付けておくと仕掛けの交換もスムーズ。数種類のカラーを持参し、ベー シックな赤色からスタートしてみるとよいでしょう。アイナメ釣りの場合には濁りの入った時や、朝夕のまずめ時には蛍光色がおすすめ。

仕掛けの準備はこれで完了。仕掛け図のとおりになっているかご確認ください。

【ブラクリ釣りってこんな釣り方】

足場の良い釣り座を確保したら、針に青イソメ（イワイソメ、シラサエビ）を刺し、仕掛けを投入します。エサの刺し方は通し刺し。エビの場合はチョン掛け。

ポイントは波止の障害物周り。これはガシラ、メバルといった根魚すべてに共通して言えること。具体的には捨て石、テトラポット、波止際（ケーソンの継ぎ目やスリット）などです。藻場周りでは小型が目立ちますが、沖のシモリ付近では大型も期待できます（ポイント解説の詳細は次回）。

スリット

釣り方は基本的に「ガシラのワーミング」とほぼ同じ。捨て石、テトラポット、波止際などいずれのポイントを狙う場合でも、まずはブラクリ仕掛けを一旦底まで沈めてしまいます。次に道糸を張って穂先をゆっくりと上下させましょう。海底をこづく（叩く）ようなイメージで。

アタリは「コツコツ」とした前アタリの直後に、「ゴツン」とした感覚が伝わってきます。手首を返してアワセるとともに、掛かった場合はすばやく浮かせて取り込みましょう。

乗りの悪い（針掛かりしにくい）時は、エサを食い込ませようとするあまり、数秒ほど待ってからアワセる人が多いようです。しかし、あまり待ち過ぎる（遅あわ せをする）と、掛かった時は既に根の中へ潜られているケースもあるのです（このタイミングは勘と経験でコツをつかむしかありません）。前回のメバル同様、 根魚狙いの究極の悩みがここにあります。

波止際では、仕掛けを落とし込んでいく釣り方も有効。この場合、潮の干満線に付着するカラス貝の直下もひとつのポイントとなります

落とし込んでいく場合は、あらかじめ竿１〜２本分程度の道糸を送り出しておくこと。そして、竿を持っている腕を頭の上まで伸ばします。次に波止際スレスレへ と仕掛けを着水させたら、ゆっくりと腕をおろしながらブラクリを沈めていきます（道糸をたるませないこと。張った状態で落としていくことがコツ）。

言うまでもありませんが、リールをフリー（ベイルをおこして道糸を出す）にしない限り、水深のあるポイントでは、長めの竿を使用しないと仕掛けは海底まで届きません。

この釣り方におけるアタリの取り方は道糸の動き。というのも、「ユラユラ」と落下していく途中で食いついてくることが多いからです。張っている道糸がふけた り（たるむこと）、止まったりした時がアタリ。一方、食いのいい時は穂先に「ゴツン」とした反応が現れることもあります。

アイナメやガシラなどの根魚は「足で稼ぐ釣り」。ひとつのポイントで粘っていても釣果は伸びません。数回落としてもアタリがない場合は、ポイントをかえてひたすら探り歩きましょう。

波止際と言えば、スリット構造に なっているポイントもおすすめ。櫛状にえぐれた隙間は、まさにアイナメ（アブラメ）の溜まり場となっています。とはいえ、掛かった時のやりとりが大変。穂先を沖へと突 き出し、獲物をすばやく壁から離してしまいましょう。また、やりとりの途中に糸を出してしまうと、隙間へ潜り込まれるのでご注意を。

針掛かりしたアイナメ（アブラメ）は、頭を左右に振って抵抗を見せます。３０ｃｍクラス（関西ではポン級と呼ぶ）が掛かれば手応えも充分。大型は無理をせず、タモを使って取り込みましょう。

ブラクリ仕掛けは、常に障害物と接触しているので針先は次第に鈍ってきます。その場合はブラクリ仕掛けを交換するか、シャープナー（携帯研石）で針先を研ぐようにします。

鈍ってきたかどうかの見極めは、針先を軽く親指の爪にあててスライドさせます。引っ掛かればオーケーですが、簡単に横滑りするようであれば即交換するようにしましょう。

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