太刀魚(タチウオ)釣り講座 【電気ウキ釣りってこんな釣り方】
太刀魚の釣り場へと到着したら足場の良い釣り座を決定し、竿を伸ばし仕掛けをセットしていきます。薄暗くなってきたら電気ウキの灯りを付けましょう。
エサは「キビナゴ」がおすすめ。1パック(300〜500円)あれば十分です。エサの刺し方は下をご覧ください。または頭の固い部分に針を刺すようにします。
「キビナゴ」については常に新鮮なものを使うこと。解凍、冷凍を繰り返したものは、身がふやけてくるのダメです。また、釣れなくても数投に1回は交換しないといけませんよ。
ウキ下(タナ)は3ヒロ程度からスタート(釣り場にもよるので断言はできませんが)するのが一般的。
周りでは釣れているのに自分だけが釣れない時は、タナがズレている証拠。釣れた人に聞いてみるのが手っ取り早いですが、そうもいかない時は半ヒロずつこまめに変えてみることをお勧めします。アタリが遠のいたときにも同様。マメにウキ下を調整しないと釣果はアップしません。
エサを付けたら20〜30m沖へ投げます。アタリがなければ徐々に手前へと探ってきます。
ウキ釣りでは常に「誘い」をかけることが肝心。エサを動かすことが、タチウオに対しても大きなアピール材料となります。
アタリはじんわりとウキが消し込まれるものや、「ポコポコ」とウキが沈んだり浮いたりするものなどが一般的。いずれの場合も、完全に消しこまれた状態(水中に沈んだままの状態)になったことを確認してから糸を張ってやること。そして手元に「ガツン」といった手応えを感じたら、大きくアワセを入れてやります。
とはいえ、アタリが出てもなかなか針に乗ってくれないのが「タチウオ釣り」。うまく掛かれば、慌てずに手前へと寄せてくること。大型(90cmオーバー)になると引きも強烈。水面近くではかなりの抵抗を見せます。
取り込みは無理をせず、タモですくった方が賢明でしょう。(腕に自身のある方は、ゴボウ抜きでも構いません。)その際、電気ウキの位置にはご注意を。取り込みに夢中になっていると、穂先部分までウキを巻き込み破損してしまいます。
仕掛けを打ち返す際は、「ケミホタル」をつかんでからエサの位置を確認するようにしてください。
釣れた時でも喜んでばかりはいられません。タチウオの口元に手を近づけたりすると一大事。カミソリのような鋭い歯があなたを狙っています。
もちろん、死んだ後といえども触れてはいけません。万一に備え「ファーストエイドキット」は絶対に持参するように。
太刀魚(タチウオ)の狙いやすいポイント
回遊してくるポイントは、潮通しがよくて水深のあるところ(10m程度あればベスト)。具体的には一文字や、沖に突き出た埋立地などがよさそうです。また、地続き堤防の先端付近や、港内でも釣れます。要は小魚が多く回遊してくるところが、ポイントとなるわけです。
太刀魚(タチウオ)は北西の季節風が吹いて、水温が「グッ」と下がれば好条件。大きな群れとなって接岸してくるので楽しみです。
ワンポイントアドバイス
早アワセは厳禁
「沈む、浮く」の繰り返しばかりでウキが完全に消しこんでくれない時は、道糸 を張り気味にしてやれば、追い食いしてきます。とはいえ、早アワセをすれば 確実に空振り。また、アワセは大きくしっかりと。
タナ(ウキ下)の調整はこまめに
「電気ウキ釣り」ではタナ取りが命。釣れない時は、ウキ下をこまめに変えてみ ることが肝心です。
薄暮の時間帯が絶好のチャンス
太刀魚(タチウオ)は薄暗い時間帯(今頃は午前・午後とも5時〜7時の時間帯)に、エサを追ってかなり上層まで浮いてきます。バタバタと数が釣れるのは、ほとんどがこの時間帯。釣れたら仕掛けワイヤー部のスナップを外し、ハリスごと交換すること。手返しよく釣らないと数は伸びません。
共食いもあります
意外と知られていないのが「太刀魚(タチウオ)は共食いをする」ということ。釣ったタチウオの尻尾を、針に刺して「ヒラヒラ」と漂わせていれば思わず「ガブリ」。みなさんの電気ウキにも、反応が現われることを祈念しつつ一度お試しを。
その他アジ・サバの切り身をはじめ、皮が光っているものなら、たいていは食らいついてきます。僕なんかは、釣ったタチウオの切り身でも釣れたことがあったほど。これもエサ代節約術のひとつなのです。
スポンサードリンク